ただ、自分を愛したいと思った。
何から、書けばいいのだろう。
こうやってパソコンに向き合うことも
自分と向き合い、想いを言葉にしていくことも
それをしていたのが随分と遠い昔のことのように思えて
少し、戸惑ってしまう。
今の職場で、塾講師として働き始めて4度目の夏。
そこそこ自分のスタイルを確立して働けるようになってきたとはいえ
この7・8月は、塾にとって、繁忙期となる講習期間。
おまけに、私は暑さにめっぽう弱い・・・
そんな私には、しんどくない夏など
もしかしたらそもそも存在しないのかもしれない。
それでも、この夏のしんどさは異常だった。
間違いなく私はそこにいたし、毎日授業をしていた。
話しすぎて、声が出なくなるほど、毎日毎日、授業をしていた。
けれど、
授業をしているのも自分。話をしているのも自分。
なのに。
そんな自分が全く知らない人のように思えて
授業をしながら、今、本当に自分は生きているのだろうか、なんてことを考えていたような気がする。
(正直、記憶がほとんどなくて、あまり詳しくは思い出せない)
確かに今年は、今までと比べると担当する学年も増えて
メインである高3の講座数も増えていた。
それでも、寝る時間や休む時間が0だったわけじゃない。
けれど、どんなに眠っても、
目が覚める度、身体は重くなる一方だった。
多忙な毎日を乗り切るのに精一杯で、
私は、完全に自分を見失ってしまってた。
そうやって心のバランスを崩し、身体のバランスも崩れていった。
人間って、本当よくできていると思う。
"壊れる"
久々に、そんな心と身体の悲鳴を聞いた気がする。
程度の差はあれど、今までにも何度かこんな悲鳴を聞いたことがある。
おそらくそれを初めて聞いたのは、中3の秋ごろ。
気付けば、クラスの女子全員が敵になっていたあのとき。
そして、1番最近で聞いたのは、
この職場に来て2年目の、やっぱり夏だった。
十何連勤が当たり前で、上司との関係も最悪で、本気で辞めることを考えていたときだ。
そうやってもう1人の私が、私に訴えかけてくれていた。
"そろそろ、だよ"
間違いないくそれは心と身体からの悲鳴なのだけれど、
いつもそうやって、壊れてしまうと
その度に、新しい自分を創るエネルギーがどこからともなく湧いてくる。
壊れないことに越したことはないのだけれど、
このしんどさは、私にとって、次のステージに行く合図みたいなものなのだ。
そうやって、見えてきた次のステージ。
静かに、けれど確かに体中に感じるエネルギー。
『自分で自分を、愛せる自分になる』
エネルギーだとか、もう1人の自分の声だと、自分を愛するとか
いかにもスピリチュアル的なことを語っているけれど
正直、その辺の知識はほとんどなくて、
この感覚を表現するのにいい言葉が見当たらなくて、借りただけだったりする。
もう少し大衆向けの表現をするなら、
これまで踏み出したかったけれど、踏み出せなかった道へ
進んでいく覚悟が決まった。とでも言うのだろうか。
私は物心ついたころから自分に自信がなくて、ずっと自分を愛したいと思っていたし、
普通とか常識に魅力を感じなくて、やってみたいこともたくさんあった。
実際に色々とやってみたけれど、いつもどこか中途半端だった。
やっぱり・・・怖かったから。
オンリーワンになりたいのなら、周りから浮く勇気が必要。
— Malina (@marina1988s) 2017年9月3日
当たり前なんだけど、大切なことだよなぁ。
そう、周りから浮く勇気がなかった。
自分が進みたい道に気付いていながら、人と違う道へ進むのが怖かった。
だから中途半端に自分を主張して、誰かを批判することで、
自分は間違っていないと思い込みたかった。
いや、思い込ませてきた。
そのツケが回ってきたのが、この夏だったんだろう。
自分を誤魔化し続けて、現実から目を背け続けて、
嘘で自分を塗り固めて、とうとう耐えきれなくなって、壊れてしまった。
― だからまた、ここから始めるの。
自分の進みたい道。
自分の信じたい想い。
それを貫く覚悟が、ようやくできた。
自分の人生のシナリオは、自分で書いていく。
そうやって、私は『自分の愛せる自分』になっていく。
私は、私を愛したい。
だから、そのためにやれることは全てやる。
たとえそれが報われなくても、後悔なんて残らない。
そう言えるように、今日からまた生きていく。
壊して、創って、その繰返し。
Restart.