true love story...
あなたは、一体どこまで、私の背中を押してくれるのだろう。
少しずつ自分の創りたい世界が見えてきて、
自分のことも、ほんの少しだけれど、好きになれた。
それでもやっぱり、
今まで過ごした世界から1歩踏み出すのには、勇気が必要で、
どうしても踏み出せなくて、迷いを捨てきれなかった。
あなたと過ごす、ありきたりだけれど、幸せな未来が、
もしかしたら、あるんじゃないかって
いつも、心のどこかで思ってた。
そんな私の元に届いた、あなたからの2度目の「さよなら」
本当はとっくにお互い別々の道を歩いていたのに
その事実を認められなくて、
あなたを見送ったあの日、分かれてしまった2本の道が
いつか1本になるんじゃないかって、
そうやって、気付かないふりをしてきた。
「ほら、行かなきゃ」
あなたにそう言われているような気がして、
不思議と涙は出なかった。
1度目のさよならは、あんなに涙が止まらなかったのに。
本当は一瞬、引き留めそうになったけれど、
その時、昔どこかで読んだシャネルの言葉が頭をよぎった。
❝ 愛の物語が幕を閉じたときは、そっと爪先立って抜けだすこと。
相手の男の重荷になるべきではない ❞
散々泣いて、あなたを困らせた1度目のさよならの後、
もしまた、あなたにさよならを言わなければならない時が来たら、
こんな風に離れられる女性でありたいと、思ってた。
そんなことを思い出しながら、
あなたに送った精一杯の「ありがとう」と「さよなら」
これで、少しは私もシャネルのような女性になれるだろうか。
何度、経験しても、恋の終わりは、悲しくて、
そんな自分の辛さを隠すため、上書き保存するために、
どんなに幸せだった頃のことさえ、
なかったことにしてきたのだけれど
あなたと過ごした時間は、そうはできないみたい。
あなたに出逢い、あなたに恋をして、
たくさん笑って、たくさん泣いて、
決して長い時間ではなかったけれど
それ以上に、本当にたくさんのことを気付かせてもらった。
たくさんの愛と幸せをもらった。
それだけは変わらない、真実。
あなたを好きになって、本当によかった。
もしもまた、あなたに会える日が来るのなら、
それこそ、本当に運命なんだと思う。
けど、そんな日が来るかどうかは、私にはわからない。
だから私は、私の道を歩いていく。
ありがとう、大好きでした。