認めたくない感情にほど、そっと寄り添う。
昨日の代表*1からの電話が気付かせてくれたこと。
基本的に、代表や他の校舎からの電話は、
非常勤のあたしが出たところで2度手間になるだけだし
最近は、新入社員さんたちの電話対応の練習もあるしで、
他に人がいる場合は、あんまり電話をとることもなくなった。
でも昨日は、たまたまみんな授業に入っていたので
「あ、代表だ。めずらしい」
それくらいの軽い気持ちで電話に出た。
『お疲れ様です。島津です』
初っ端、声がかすれて、上手くでなかった。
『・・・』
反応がなかったので、聞こえなかったのかな?と思い、
『お疲れ様です?』
と、少し探る感じで、聞き返した。
そしたら返事があり、その後、すぐに上司に引き継いだ。
たった、それだけのこと。
ほんの一瞬、電話に出ただけだった。
それから上司が電話を済ませて、言いにくそうに一言。
「代表からの電話だけは、明るく出よう」
そう言えば、何度か聞いたことがあった。
代表は、電話や挨拶にすごく厳しいって。
あたしとしては、普通に明るく出たつもりだった。
最初、かすれてたから、聞こえてなかったのかもしれないし
聞こえてたけど、あまりいい印象じゃなかったのかもしれないけど
そんなことで、言い訳するのもめんどくさかったし
いずれにせよ、あたしの電話応対で
上司が注意を受けてしまったんだと思ったので、
「すみません。何か言われたんですか?」
気を付けなきゃなと、思って謝った。
「うん。まあ、”あれじゃ、期待できんな”って・・・」
・・・はぁ?
たった 電話1本で、
なんでそんなこと決められなあかんねん。
沸々と色んなどす黒い感情が生まれるのを感じたけれど
まだ授業も残っていたので、必死に押し殺した。
どす黒い感情はずっと渦巻いて、家に帰って一気に吐き出した。
「明るい」=「有能」ってわけちゃうやん。
てか、よく知りもせんのに、決めつけんな。
頭固すぎやろ。
古くさい考え。
めんどくさすぎるわ。
正社員になんて、絶対なりたないわ。
ボケ。
・・失礼しました。笑
でも、そうやって吐き出して、
どす黒い感情に居場所を与えることで、
今までやったら無理に押し殺してた感情を
素直に受け入れることができるようになってきている。
そうやって、自分の中に生まれた
全ての感情をちゃんと受け止めることで、気付けたこと。
昔から自分を認めてくれる人がごく一部しかいなくて
それがずっと自分の引け目だったこと。
何より、素直に悔しかった。
そうやって、1つずつ受け止めていくことで、
正しいとか、正しくないとかは関係なくて
代表には、代表の大切にしているものがある。
その1つが、あいさつであり、電話応対の明るさ。
だということも、素直に受け止められた。
だってそれは、あたしにも大切にしているものがあるのと同じだから。
同じ「元気よく電話に出る」という行動を選ぶとしても
1:めんどくさいから、そうしてやってやる
2:権力的に、そうやらされている
3:納得して、自分でそうやる
その行動の裏にどんな気持ちがあるかで
自分の心地よさは全然、違ってくると思う。
だとしたら、あたしは
相手も、自分も、大切にする行動をしていきたいな。
あ、でも、無理やり明るくは性に合わないから、適度にだけどね♡
最後に、こうしてどす黒い感情を受け止めようと思わせてくれた
坂爪さんのツイートをご紹介。
ポジティブ思考とは、前向きに考えることではなく、瞬間瞬間の感情に正直になることだと思う。孤独もさみしさも悲しみも、寄り添うものがある限り温もりを生む。「ああ、おれはさみしいんだな」と思う瞬間、腑に落ちる清々しさを覚える。その清々しさを経て、ひとは「勝手に前向きになる」のだと思う。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2017年5月16日
孤独も、寂しさも、悲しみも、怒りも
無理に昇華したり、押し殺したりする必要なんてなくて
そっと寄り添って、居場所を与えてあげればいいのだと思う。
そうすることで少なくとも
自分の心はとっても穏やかになるから。
それで、十分だなーとあたしは思うのです。